第24回「タイヤの勉強会」へようこそ!🚗 タイヤについての知識はほぼゼロからスタートする僕と一緒に、タイヤの世界を深く探求しましょう! 今回は、「~タイヤ選び②~」を勉強していきましょう。
本日のメニュー
①タイヤサイズのおさらい
②インチアップについて
③インチアップのメリット
④インチアップのデメリット

です。

①タイヤサイズのおさらい
今回はホイールのインチアップについてなので、リム径と扁平率についてのみおさらいします。
リム径:タイヤが取り付けられるホイールの直径をインチで表します。例えば「15」とは、15インチ径のホイールに適合するタイヤを意味します。
扁平率:タイヤの断面高さ(サイドウォールの高さ)とタイヤ幅との比率をパーセンテージで表示します。例えば「65」は、タイヤ幅の65%がサイドウォールの高さです。

②インチアップについて
走りも見た目も、ワンランク上を目指す人におすすめのインチアップ。近年は本当にたくさんの種類のホイールがあるので、自分が気に入ったデザインのものをつければ、個性を簡単に出すことができます。手が出しやすいカスタムであることも魅力です。
しかし、やり方を一歩間違えると、乗り心地が悪くなったりするだけでなく、事故や故障につながることもあります。インチアップのメリット・デメリットの両方をきちんと理解して、正しいインチアップを行いましょう。

③インチアップのメリット
ハンドリングの向上
本来、タイヤは側面部分(サイドウォール)が柔らかく作られており、クルマに取り付けるとクルマの重みで一部に「たわみ」が出ます。しかし、インチアップをして偏平率を下げることによりサイドウォールが短くなり「たわみ」が出にくくなります。これによって、操作する際にハンドルからのレスポンスがよくなり、安定度が上がるというメリットがあります。
グリップの向上
ほとんどの場合、タイヤをインチアップすると同じタイヤ幅でも低偏化により地面に接地する面積(接地面)が大きくなるため、抵抗が増えてカーブ時や制動時のグリップがよくなるというメリットが得られます。
ブレーキングの向上
ブレーキを踏んだときのタイヤの変形(たわみ)が少なくなり、ブレーキング時の安定性が増すというメリットがあります。また、インチアップすることにより空間が確保でき、大型のブレーキを搭載できるので、ブレーキ性能向上にも役立ちます。
コーナリング性能の向上
インチアップで偏平率が下がることにより、コーナリング時のタイヤの変形(たわみ)が少なくなります。コーナリング時のハンドリングに対する反応がよくなり、安定性が増すというメリットもあります。
スタイリングの向上
ホイールを大きく見せることで足元が引き締まり、ファッショナブルに見えます。自分好みのデザインのホイールをつけられるというのも魅力。このメリットを得るためにインチアップする人は非常に多いです。
個性を発揮
インチアップは純正ホイールと異なるパーツを使うため、ほかの同車種との差別化ができ、簡単にクルマに個性を出すことができます。インチアップによってホイールが大きく見えるので、クルマ自体の存在感も大きくなります。

④インチアップのデメリット
乗り心地が悪くなる場合がある
タイヤの偏平率が下がる(薄くなる)と、タイヤ自体のクッションとしての役割が弱くなり路面の凹凸がダイレクトに伝わりやすくなります。衝撃が伝わりやすくなるため乗り心地がハードになるというデメリットがあります。
燃費が下がる
インチアップによる低偏化で接地面が大きくなりクルマ全体の転がり抵抗も増えてしまいます。転がりにくいタイヤを履くことになるため燃費は悪くなります。
走行音が大きくなる
接地面が増えると道路から伝わる音も多くなるので、静粛性が低くなり、走行音を感じやすくなるというデメリットもあります。しかし選択するタイヤとのマッチングで、走行音を軽減させることもできますので、このデメリットは改善することが可能です。
重量が重くなる
インチアップによりホイールが大きくなり、タイヤは太くなりますので、重量は重くなります。重量が重くなると、燃費が悪くなる、ハンドリングが重くなる、加速が遅くなるなどの影響が出ることがあります。アルミホイールにはとても軽い造りになっているものも出てはいますが、タイヤの重量が増えてしまうのでどうしても全体的な重量は増えてしまいます。軽量化をしたい場合には不利になることもあるでしょう。
今回は以上となります。
今回勉強してみて思ったことは、インチアップは単純に車の見た目をよくするためだけのものだと思っていましたが、これだけ様々な要素が絡んでくることが知れて嬉しかったです!

次回もお楽しみに!!